子供のポテンシャルを引き出す小学校受験
少子高齢化に拍車が掛かっている現日本社会では、今後さらに子供の将来への期待が高まっていくでしょう。
事実、我が子にあてる教育費を増やしている親は多く、それとともに最初の試練でもある小学校受験に対する関心が高まっています。
小学校受験にはさまざまなメリットがありますが、その中でも着目すべきは子供のポテンシャル能力が上がりやすいというものです。
不得意分野の弱点を克服し、モチベーションを保つことができる。
幼少期から勉強することに慣れているということは、学力の向上に有利であることは間違いありません。
しかしそれ以上に、独自の勉強スタイルを獲得するチャンスが多いことに意義があります。
同じ教科の参考書を3~4冊ずつでも解いていけば、自ずと自身の得手不得手に気が付くものです。
子供は勉強の過程で、幼いながらもチャレンジする精神に目覚めるでしょうし、少しずつ苦手分野を克服する楽しさを覚えます。
自然と身に付いた能力は、以降の試験勉強やその他の人生経験においても役立ちますし、それこそが子供のポテンシャルとなり得る訳です。
独自の勉強スタイルを持つことができれば、高校受験や大学受験だけを経験するケースに比べて、元々の学習能力に優位性が生まれます。
小学校受験で内部進学するケースもおそらく多いかと思いますが、もしも更なる高みを目指したくなった場合に、そのポテンシャルが強い武器となってくれるでしょう。
授業や周囲の人間関係から多く学べる。
小学校受験に挑戦する子供の親世代は、実に様々な職業に就いています。
中堅会社員のこともあれば、中にはパイロットや医者、起業家、弁護士なんていう家庭もあるかもしれません。
子供は親の背を見て育ち学ぶため、そのような十人十色の親を持つ子供たちと友人になることができたなら、いつかの夢を抱くきっかけともなりそうです。
あとあと思い出してみれば、自身の長所や才能を伸ばす後押ししてくれたのはいつも一緒にいるクラスメートだった、などというケースはよく耳にする話です。
幼い頃から様々な環境に触れ、人間関係を築けることは大きなメリットとなります。
また、入学した小学校でも、校風に恥じないような質の高い授業が受けられます。
例えば、プログラミングを得意としている先生の元で基礎知識を学んだり、英会話がメインの授業があったりなどです。
子供のメインスキルを開発することに長けている教師陣が多いことも魅力の一つでしょう。
内部進学をする場合には、先生たちとの関係性もある程度継続するため、良い先生に長く見て貰える可能性が高くなります。
仲間意識と競争意識の両方が芽生える。
小学校受験を経験した子供たちは、公立小学校に通う子供たちとはまた違った仲間意識や競争意識を持つ傾向にあります。
同じ試験を突破してきたという、幼いながらの苦労心をお互い理解することができ、相手を自分のことのように思いやる意識が生まれやすくなるのです。
もしかしたら、入学前の面接試験で会ったクラスメートなどと予想以上に仲がよくなるかもしれません。
また、受験勉強をする中でも競争社会を目の当たりにすることになりますが、入学後、同じく戦い勝ってきた仲間たちと多くの時間を共にすることになります。
彼らは仲間でありながら、やはりどこか競争相手でもある訳です。
定期試験で点数や順位を競ううちに、自分以外の相手を認める気持ちが生まれます。
同じ道を通ってきた他者との比較によって課題意識を持ちやすくなりますし、自分の立ち位置を知って努力することになります。
公立小学校の子供たちよりも同族意識が強いために、イベントなどは面白おかしく盛り上がりますが、小学校受験を経験した子供たちはそれと同時に自然と競争意識も強くなるのです。