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国立小学校のメリット・デメリットとは?それぞれの特徴を理解しよう!

公開日:2021/08/01  最終更新日:2021/08/05


小学校受験を考え始めると、国立小学校の存在も気になってくるのではないでしょうか。学校数の少なさゆえ、そもそも情報が出回っていなかったり不確かな情報だったりしますよね。国立小学校に通うメリット・デメリットと、かかる費用をまとめました。学校選びの参考にしてみてください。

国立小学校に通うメリット

■国立小学校が担う役割

国立附属の学校の役割として、次の3つが定められています。『実験的・先導的な学校教育』『教育実習の実施』『大学・学部における教育に関する研究への協力』(文部科学省HPより)。つまり、小学生に教育を実施する教育機関であることはもちろんのこと、日本全体の教育方針の実験校であり、教員を志す人の実習の場であり、大学における研究の対象であるということです。

■国立小学校の役割から考えるメリット

教育課題への様々な取り組みを先導的に享受することができるので、同じ時代の公立小学校に通うよりも考え抜かれたカリキュラムであると言えます。また、教育実習生が多いということは、人の入れ替わりがあるということです。

異動のない私立小学校では、教員が硬直して風通しが悪くなってしまうケースもありますが、定期的に新しい風が吹き込まれるので視点が偏ることなく運営されます。実験校ゆえに教員の質が高いことも大きなメリットの1つです。常に学び続け、研究熱心な教員が集まっています。

筆者の知り合いにも私立小学校から国立小学校へキャリアチェンジした先生がいらっしゃいますが、私立小学校ではなかなかできなかったチャレンジングなカリキュラムを実践しているそうです。こういった環境で学ばせたいと考える保護者の子どもが集まっているので、当然ハイレベルなお友だちに囲まれて小学校生活を送ることができます。切磋琢磨し刺激的な日々を送ることができる環境もメリットといえるでしょう。

国立小学校に通うデメリット

■国立小学校の役割から考えるデメリット

ではデメリットはあるのでしょうか。国立小学校は実験校ですから、数年先に適用される教育指導要領を先んじて取り入れます。2002年度に施行された「ゆとり教育」学習指導要領は記憶に新しいのではないでしょうか。このような実験的な変化をポジティブに受け取れるかどうかが、国立小学校に通わせる保護者としての適性があるか否かを分けることになります。

また教育実習生が多いことや教員が独自のカリキュラムを実践しやすい環境であることから、「教科書の内容が終わらない」という状況が起こりうる点をデメリットと捉える方もいるでしょう。早期から家庭学習や塾でのフォローが必要になりますし、附属の中学校・高校がある学校でも内進率は低いため手を抜くこともできません。「受かってからが真剣勝負」と言われるのが国立小学校ですので、「一貫校で好きなことをして伸び伸び育ってほしい」という理由で受験を決めた家庭にとっては、想像していた学校生活とは少し違ったものになってしまいそうです。

国立小学校でかかる主な費用

では、こういった教育を受けるためにはどのくらいの費用が必要になるのでしょうか。私立小学校では学校教育費の約半分を授業料が占めるのに対し、国立小学校では授業料は無料です。

一方で制服、指定のランドセル、通学にかかる定期代など、公立小学校ではかからない費用がかかります。学用品や実習材料費、PTAや寄付金などの学校納付金も合わせると、年間で30〜50万円程度の支出が平均的です。私立小学校における学校教育費の年間平均値は約87万円ですから、その違いは歴然といえます(平成28年度文科省調査)。

 

刺激的な学習環境を、私立小学校よりは安価に与えることができる国立小学校。当然のことながら志願者は多く、倍率は10倍〜50倍ともいわれています。とはいえ記念受験の方も多いので、きちんと準備をしているご家庭であれば必要以上に恐れる必要はないでしょう。私立小学校・国立小学校の両方を受験となると、考査は長丁場になり親子ともに精神的な負担が続きますので、そういった点も考慮しつつ、検討してみてください。

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