なかなか続かない子どもの集中力…持続させるにはどうしたらよい?
小学校受験を控えている人の中には、子どもの集中力を維持するためどのような対策をすべきかわからないという人も少なくありません。集中力が続かないことには原因があるため、まずは原因を取り除いて改善することがポイントです。今回は子どもの集中力持続の方法について紹介するため、小学校受験を控えている人はぜひ参考にしてください。
子どもの集中力が続かない原因
小学校受験に向けて勉強を進めたくても、子どもの集中力が続かずに悩んでいる人は多いでしょう。子どもの集中力が続かない原因は、以下の3つです。
テレビやゲームのやりすぎ
勉強・暗記などは、脳の前頭前野を働かせて行います。テレビやゲームの時間が長くなると前頭前野に大きな負担がかかるため、集中力が続かない・注意力が散漫になるなどの影響を与えます。
不規則な生活
十分な睡眠が取れていないと、集中力低下によりちょっとしたミスや間違いが増えやすい傾向です。また、朝起きるのが遅く朝食を取り損ねると、頭がぼーっとして勉強に集中できなくなります。早起きしてしっかりと朝食を取ること、朝すっきり起きるために夜早く寝ることを習慣づけましょう。
苦手なことに取り組んでいる
子どもに限ったことではありませんが、苦手なことよりも好きなこと・得意なことの方が集中して取り組むことが可能です。自分の苦手分野について学習・練習しているときは、集中力が続きにくくなります。
集中力がある子とない子の違い
集中力がある子とない子の違いは、以下の通りです。
集中力がある子は「集中タイプ」
集中タイプは、生まれ持った才能として集中力が高い、自分の好きなことや得意なことに対して集中力が高い、時間がないなど追い込まれた状況で集中力を発揮する、という3パターンに分かれます。幼児期に当てはめると、学習面のすべてにおいて優れているわけではないものの、数字やアルファベット、地図の暗記など、特定の分野において高い集中力を発揮して取り組む子どもなどが集中タイプに該当します。
集中力がない子は「拡散タイプ」
拡散タイプは、周囲の環境・状況が気になり、目の前のことに集中できないタイプです。悪くいえば「落ち着きがない」「集中力がない」とも取れますが、よくいえば「周りの様子を気にかけられる」「よく気がついて空気が読める」という捉え方もできます。拡散タイプは人と関わる職業に特に向いているため、得意を伸ばして接客業などに就くという選択肢もあることを頭に入れておきましょう。
子どもの集中力を持続させる方法
子どもの集中力を持続させるには、以下の方法が有効です。
環境を整える
周りにおもちゃが出しっぱなしになっていたり、テレビがつけっぱなしになっていたりすると、気が散って集中力を持続しにくいです。まずは周りを片付けてテレビを消す、自分でノートや鉛筆を準備してもらうなど、環境を整えることで勉強モードへの切り替えを促しましょう。
集中力についての指摘をしない
「集中力がない」と指摘されると、子どもは自分自身に集中力がないと思い込んでしまいます。物事に取り組むときに「どうせ集中できない」とすぐに諦めてしまったり、自信を失ったりする原因となるため、集中力について指摘するのは避けるのが賢明です。
テレビやゲームの時間にルールを設ける
先述の通り、テレビやゲームのやりすぎ・見すぎは集中力に悪影響を与えます。しかし、完全に制限するよりも、ルールを設けてメリハリをつける方が勉強にも意欲的に取り組むことが可能です。親子で話し合って時間を決めるなどして、勉強も遊びも楽しくできる工夫をしましょう。
まとめ
今回は、子どもの集中力が続かない原因と対策について詳しく解説しました。子どもの集中力が続かない原因には、テレビやゲームのやりすぎ、生活習慣の乱れなどが挙げられます。好きなことにグッと入り込めるタイプの子どもでないと、周りの状況に気が散って注意力散漫になってしまうこともあるでしょう。子どもの集中力を高めたい場合には、おもちゃを片付けて自分で筆記用具を用意させたり、テレビやゲームの時間にルール制限を設けたりするのがおすすめです。
また、集中力がないという指摘は本人の思い込みや自信喪失につながるため「頑張っているね」「このページまで頑張ろうね」といったプラスの声かけを意識してください。小学校受験に備えて子どもの集中力アップを目指したい人は、今回の記事をぜひ参考にしてください。