小学校受験の入試当日の流れ
東京や神奈川ではますます盛んになる小学校受験は、子ども本人より保護者が緊張するものです。とくに第1子の場合、初めての入試になることでしょう。この記事では入試当日を安心して迎えられるように、当日に向けて前日までに準備しておくべきこと、前日にご家庭でやっておくべきことなど、場面別に分けて紹介します。
前日までに準備しておくべきこと
前日に準備するものですが、願書はコピーをとって持参するとよいでしょう。両親で受験に同行される場合は2部、同行する家族の人数分のコピーを用意しておくことをおすすめします。
上履きについては持参することがほとんどです。受験する子ども本人の上履きは日頃履き慣れているものだと当日汚れていたり、子ども本人が着脱に慣れておらず慌ててしまうこともあります。当日の上履きも事前に決めておき、できれば子ども本人に着脱の練習までさせておくことが望ましいでしょう。
また緊張してお漏らししたり、当日の移動の中で衣服を汚してしまったりする可能性も少なくありません。下着まで含めて予備の着替えを必ず準備しておくことをおすすめします。
入試のときは待ち時間があるため、子どもが落ちつくための時間つぶしグッズも必要です。アルバムや図鑑などの本が最もおすすめですが、ぬり絵はやっている間に色鉛筆やクレパスを落としたり、衣服を汚したりするリスクもあるので避けましょう。
前日にご家庭でやっておくべきこと
小学校受験の前日までにご家庭でやるべきことは、大きく分けて3つあります。
1つ目は当日の携行品をまとめ、忘れ物がないようにすることです。とくに東京や神奈川のような都市圏の場合は、当日の朝交通状況も読みにくく時間がかかってしまうこともありますので、時間に余裕をもって移動できるように電車の時間や天気も調べておきましょう。
2つ目は子どもの体調のチェックです。怪我をしていないか、また髪や爪が伸びすぎていないかも確認し、伸びすぎている分は必ず手入れをします。
3つ目が当日は朝早めに出発することになりますので、早めに床につき睡眠時間を充分にとることです。これは両親も含め家族全員で早寝早起きすることが望ましいのですが、他の兄弟や姉妹がいる場合などは難しいかもしれません。その場合も母親だけでも受験する子ども本人とは早めにゆっくりと夕食をとり、楽しい時間を過ごして気持ちよく眠りに就くことができるようにしてあげましょう。
当日の動きで気をつけるべきこと
入念に準備をしていても予期せぬことが起こりうるのが小学校受験ともいえます。そのようなときに保護者が動揺すると、必ず子どもにも影響が出ますので、落ち着いて対応できるように心がけたいものです。東京や神奈川の小学校受験では、同じ日の午前と午後で2校の受験をすることも珍しくありません。
そのような場合、ありがちなのが受験票を間違えて提示してしまうミスです。提示する前に一呼吸置いて、必ず間違えずに受験票を提示することが重要です。また入試会場である学校で、知り合いに会うこともよくあります。この場合保護者は談笑を慎み、会釈をするのがよいです。
一方で受験する子どもは正門の警備の方や受付の先生に対して、明るく丁寧に挨拶をすることが望ましいといえます。もちろん、子どもは難しい言葉では理解できませんので、「知っているお友だちや先生がいても挨拶はいいけど、おしゃべりはだめよ」などのいい方をするとわかりやすいのではないでしょう。
東京や神奈川以外の地方都市ではあまり馴染みがない小学校受験ですが、一番大切なのは同じ目標に向けて努力する同士として保護者が子どもに敬意を払うことです。そのことが小学校受験、入試の結果に関わらず、家族のつながりを強く結び付けるものとなります。