小学校受験にも偏差値がある!調べるポイントと学校選びの仕方
小学校入試にも中学や高校と同様に偏差値が存在し、学校の難易度や人気度を示す指標として使われています。ただし、小学校受験には学力以上に重視される要素があり、偏差値だけではなくほかの要素も総合的に考慮する必要があります。ここでは、偏差値の調べ方と、学校選びの際に大切なポイントについて解説します。
小学校受験における偏差値の基本的な考え方
偏差値とは、受験者の学力水準を数値化したもので、学校ごとに異なる基準が設けられています。小学校受験における偏差値は、子どもがテストでどれだけの成績を残せるかというだけではなく、家庭環境や生活習慣、子どもの個性も含まれる傾向にあります。そのため、偏差値はあくまで目安としてとらえ、学校との相性や子どもの成長を第一に考えることが重要です。
小学校受験における偏差値は、中学や高校ほど一般的に公開されていませんが、インターネット上や専門の情報誌、受験対策スクールの資料などで確認することが可能です。また、個別相談会やオープンスクールに参加することで、学校の特色や受験難易度について詳細な情報を得られることもあります。
偏差値が高い学校ほど、学力のみならず家庭の教育方針や経済的支援も求められる傾向があるため、事前に十分な情報収集を行い、偏差値以外の情報もあわせて確認することが重要です。
小学校受験で偏差値以外に見るべきポイント
偏差値だけで学校選びをするのはリスクがともないます。小学校は子どもが最初に学ぶ環境であり、長い期間を過ごす場所でもあります。そのため、以下のポイントもあわせて検討することが大切です。
教育方針とカリキュラム
学校ごとに教育方針やカリキュラムが異なるため、家庭の教育方針と合致するか確認する必要があります。たとえば、国際的な視野を重視する学校や、独自のプログラムを展開する学校もあります。偏差値が高い学校に入学させることが目的ではなく、子どもの成長にふさわしい環境を提供することが重要です。
生活環境や通学距離
子どもが毎日通学する学校の距離や安全性も重要な要素です。通学距離が長いと、子どもにとって負担となり学習意欲にも影響が出る可能性があります。安全な通学路が確保されているか、送迎の手段があるかといった点も確認することが必要です。
学校の雰囲気や生徒の特徴
小学校はコミュニティとしての役割も持ちます。学校見学や説明会に参加し、学校の雰囲気やほかの生徒との相性を確認することが大切です。子どもがその学校で楽しく過ごせるかどうか、友達ができやすい環境かどうかを見極めることで、より適切な学校選びが可能になります。
小学校受験の難易度はそのほかの学力面でも判断できる
小学校の難易度は、偏差値だけでは測ることができません。では、一体何をもって判断すればよいのでしょうか。小学校受験の難易度を判断する際には、以下の4つのポイントを考慮することが重要です。
ペーパー試験の難易度を見る
基礎的な問題解決能力に加え、応用力や瞬発力が求められます。問題の難易度や形式は学校によって異なり、とくに5~6歳の子どもにとっては、慣れるまで相当なトレーニングを要するでしょう。
点数化が不明な試験も確認する
お絵描きや製作など、点数化が明確でない試験も多く存在します。学校によって評価基準が異なり、詳細が公開されていないのが現状です。面接においても、子どもの様子だけではなく、保護者の受け答えや言動も評価対象となるため、難易度の判断を難しくしています。
面接の評価方法を探る
面接は、子どもだけではなく保護者の評価も含まれ、その評価方法や配点は明確でないことがほとんどです。学校側は、面接をとおして子どもの様子だけではなく、保護者の育児観や家庭環境なども見ようとしています。
実質倍率をチェックする
倍率は、難易度の判断材料のひとつですが、全てではありません。第一志望として受験している受験者のみを対象とした「実質倍率」を考慮することで、より正確な難易度を把握することができます。
まとめ
偏差値は学校選びのひとつの指標ですが、それに過度にこだわり過ぎると、子どもが本来持っている可能性を見失ってしまうこともあります。子どもの性格や興味、成長過程にあった環境を提供することが、小学校受験を成功に導くための鍵です。偏差値はひとつの目安に過ぎないと考え、ほかの重要な要素をバランスよく検討していくことが、子どもがよりよい学校生活を送るための最善の道となるでしょう。
