学習塾では進路相談や受験対策はできる？学習塾でできることとは

進路相談や受験対策は学習塾にまかせて大丈夫？20年にわたり個別指導塾を主宰し、あらゆるレベルの中学生、高校生の悩みと向き合い、多くの生徒を志望校合格に導いてきた筆者が、学習塾のサービスをうまく活用して、成績アップ、志望校合格を勝ち取るコツをこっそり教えます。

進路相談・受験対策への対応は塾によってさまざま

進路相談や受験対策にまったく対応してくれない塾というのはあまり聞いたことがありませんが、どれだけ手厚く対応してくれるかは、塾によって差があります。塾の規模や種類によって下記のような対応が一般的ではあるものの、実際に進路相談などにどれくらい対応してくれるかは、入塾前に質問しておくとよいでしょう。

大手の塾は情報量が豊富

大手の学習塾は進学に関する情報を豊富に持っており、その点で進路相談や受験対策に自信を持っていることが多いです。ただし、それらを運用する人材が校舎によってさまざまで、生徒数も多いのが通例ですから、本当に経験豊富な指導者にアドバイスをもらえるか、その校舎の評判を確かめておくほうが堅実です。

高校受験なら地域密着も強い

受験エリアがある程度限られる中学受験や高校受験に関しては、地域密着型の中小の塾でも、手厚い進路指導を受けることができるでしょう。とくに公立高校受験なら、難易度だけでなく地元の様子や特色をよく理解している塾のほうが、大手塾より高い実績をあげている例も珍しくありません。

ていねいな指導の多い個人塾

情報量では見劣りするものの、個人塾は地元密着、かなりの経験を持つ人物が指導している例が数多くあります。そのような個人塾で評判のよいところは、しっかりと生徒に寄り添い、かなりていねいな進路指導、受験対策が期待できます。

受験に力を入れている学習塾がおすすめ！

学習塾の中には、日常学習のみに特化したものもあります。しかし、進学塾とは名乗っていなくても、受験指導にも対応している学習塾が多いので、受験指導をしてくれる塾を選んでおくほうが、子どもの成績にプラスになることも多いでしょう。

子どもは目標設定があるほど伸びやすい

年齢と知能の発達が進むにつれ、計画や目標作りもうまくなりますが、たいていの子どもは1年先の目標を立てることすら難しいものです。受験という大目標をベースに、テストなどの中間目標を具体的に示してくれる塾のカリキュラムは、そうした目標設定を認識しやすくする効果があり、目標作りが苦手な子ほど、高い効果が得られます。

適度な競争主義はよい刺激になる

学校教育で過度な競争主義をされると、いじめなどいろいろとよくない問題も起きると思いますが、適度な競争は子どもたちにとってプラスの刺激となります。友人と競いあうことで、努力のコツを身につける例も多いので、塾というサービスの中であれば適度な競争は歓迎すべき要素です。

本人に合った学習塾を選ぼう

進路相談や受験対策について書いてきましたが、やはり学習塾選びでは、実際に通う本人の気持ちが一番大切です。授業の質なども含め、総合的に判断するのがおすすめです。

短期間で塾を移るのはNG

評判を聞いてとりあえず入塾してみて、あまりよくなければ別の塾を探すといったやり方は、入塾金や教材費など、費用面でもムダが出るのでおすすめしません。習い事を短期間でやめてしまうのと同様に、子どもに挫折経験という負の記憶を残すことにもなりかねません。

体験学習や期間講習を活用するのもあり

無料の体験学習制度を活用するのはおおいにありでしょう。ただし、体験学習は期間が短いことも多いため、塾との相性を見極めるには不充分なこともあります。夏期講習などの期間講習を単発で受講できる塾なら、それらに参加して相性を確かめる方法もおすすめです。

一般論に左右されずに我が子の特性を見極めよう

塾の評価とは、かなり主観が入りやすいものです。誰かが文句をいっていた塾でも、相性がよく抜群の成績をあげる子もいれば、その逆に、口コミで評判のよい塾に入れたが散々だった、ということもよくあります。あまり一般論に左右されずに、体験学習などをしてみて考えるのが、もっとも賢い選択です。

まとめ

この記事では、学習塾で行われる進路相談や受験対策についての基本情報をまとめ、塾選びの際には必ず押さえておきたいポイントを解説しました。ネットではさまざまな情報があふれる現代ですが、本質を見極めて、子どもに合いそうな塾を提案できるかは保護者の知恵次第です。記事の内容が役立つことを願っています。