宗教系の小学校を受験!無宗教の家庭だけど大丈夫?
宗教系の小学校に子どもを入学させたいと考える方の中には「無宗教でも大丈夫?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。そこで、この記事では無宗教のご家庭が宗教系の学校を受験する際に知っておくべきことや、宗教系の小学校の特徴についてご紹介していきます。「宗教系の小学校が気になる!」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
宗教に入信する必要はない
宗教系の小学校には、キリスト教や仏教など、さまざまな宗教教育を行っている学校が存在します。宗教学校と聞くと「信者の家庭の方が合格に有利なのではないか?」と疑問に思う方も、なかにはいらっしゃるかと思われます。確かに信者の家庭に有利な制度や、ルールなどが設けられている学校も一部存在しますが、ほとんどの宗教系の小学校において、信者だからと言って、受験の際に有利となるといったことがないのも事実です。
また、公に宗教について知識がなくても問題ないと説明している学校も数多く存在します。そのため、合格のために宗教に入信する必要はありません。また、入学後に入信を強制させられるということもないため安心してください。
■教会に通う必要もない
宗教系の小学校に受験するにあたって、教会に通い始めるというご家庭も一定数存在するようですが、受験のために急に通い始めるのはおすすめしません。しかし、子どもが宗教に興味を持ち「本物の教会を見てみたい」と頼まれた場合には、実際に一度教会を訪れてみても良いでしょう。
キリスト教系の宗教学校
キリスト系の宗教学校はその宗派によって「カトリック系」「プロテスタント系」「聖公会系」の3つに大きく分類することができます。それぞれの宗派の特徴について1つ1つ確認していきましょう。
■カトリック系の宗教学校
カトリック系は主に伝統を重んじ、自分を律することを信条とした宗教教育を行っているといった特徴があります。そのため、勉強や礼儀作法に注力しているなど、比較的厳格な雰囲気の学校が多いです。
■プロテスタント系の宗教学校
プロテスタント系では、個性や自主性を尊重した教育方針を信条としているため、子どもの価値観を広げ、さまざまな考え方を吸収してほしいと考えるご家庭におすすめです。自由で明るい雰囲気の学校が多いですが、一方でマナーやルールについても、しっかりと学んでいくことができます。
■聖公会系の宗教学校
聖公会系は、カトリックとプロテスタントの教えを受け継いだ中立的な宗派として、広く知られています。特徴的にはプロテスタント系の学校と近く、子どもの自由な成長を促す一方で、毎朝の礼拝などマナーについても大切にしています。
仏教系の宗教学校
仏教系の宗教学校では、キリスト系ほど宗教的な色合いが強く表れていないものの、近くに寺院などがある学校が多い点が特徴的です。そのため、学校行事などで礼拝を行ったり、説法を聞いたりする機会も多く、豊かな心を育んでいく教育に力を注いでいます。
宗教系の学校は心の教育に向いている
宗教系の学校では、心の教育の一環として、宗教教育を導入しているケースが多く、宗教の時間では、より道徳的な考えをきちんと身に付けていくことが可能です。宗教を教育における柱としながら、他人を思いやる気持ちや周囲への感謝の気持ちなど、純粋に物事を吸収できる小学生の内から、心の成長に繋がる大切な考え方を学んでいきます。
この記事では、宗教系学校を受験する前に知っておくべき入信の必要性、各宗教系学校の特徴や信条、宗教系学校が教育において注視している点について一挙にご紹介しました。宗教系の学校を受験する際に、無宗教であることは受験の合否に影響しません。また、宗教教育では、通常の学校と比べてより道徳的な心の教育を受けることができますので「真っ直ぐな子どもに育ってほしい」と願う方は、ぜひ宗教系の学校への受験を検討してみてください!