小学校受験の試験内容とは?
お子さんを小学校受験させようと検討されているご家庭の方の知りたいことの一つが、どのような試験内容なのかということでしょう。
お子さんのためにも、現在の小学校受験では実際にはどのような試験内容になっているのか、一つ一つチェックしていきましょう。
社会性をチェックするのが行動観察です
試験会場には知っている子だけでなく初めて会うという子も大勢いますが、そうした初対面の子同士がグループ遊びをしている姿を観察するのが行動観察です。
遊んでいる様子をみるだけで何がチェックできるのかと心配になる人もいるかもしれませんが、実はこれで社会性をみています。
その子自身に協調性があるかどうかということ、さらにリーダーシップを発揮できるかどうかということなどもみています。
従来の教育は詰め込み式だったためにこの行動観察自体はそれほど重視されていませんでしたが、現在は違うので注意しましょう。
現在は詰め込み式の教育の見直しがなされているので、行動観察をペーパーテストよりも重視する学校もあるほどです。
思考力をみるのがペーパーテストです
どれくらいの思考力があるのか、というのを調べるために行うのがペーパーテストで、小学校受験で多いのは記憶の問題です。
話の長さはその学校によっても違いますが、話を聞いたあとに回答用紙に書かれている内容に答える形となっています。
またそれ以外では知識を問う問題もあり、例えば季節の花々を答えるとか、仲間はずれを答えるなどの内容となっています。
ただ、これらに関しては幼児教室でもしっかりと扱っているはずなので、あとは家庭では季節を感じられるように働きかけるなどを行えば良いでしょう。
また、推理の問題も問われることがあり、絵を見るだけでなく、その絵からどのようなことになっているのかを考えて答える形の問題です。
それ以外にも数量について答える問題や、言語に関して答える問題、さらに図形を見て答える問題などもあります。
ただこれらの問題自体は子供自身よりも大人の方が難しく感じてしまうことも少なくないということも知っておくと良いでしょう。
保護者の出番となるのが面接です
小学校受験を行う多くの小学校で必ずと言っていいほど行われているのが面接ですが、子供だけの場合もあれば保護者も一緒にという場合もあります。
どのような形で行われるかはその小学校によっても違っているので、実際に受験する予定の学校がどのような形なのか調べなければなりません。
基本的に面接の内容自体はそれほど難しいわけではなく、好きな食べ物とかの誰でも答えられるものも聞かれる傾向です。
ただそれ以外にも家庭での様子を問う内容や、幼稚園、保育園での様子を問う内容などもあります。
子供だけでなく保護者が答える必要がある問いかけもあり、例えばその学校を選んだ理由、どのように育って欲しいかなどが聞かれます。
小学校受験では、行動観察、ペーパーテスト、面接の3本の柱で試験が行われている状態ですが、その内容は学校によっても違いますが、ある程度準備をしておけば、あとは当日落ち着いて対応できればそれほど問題はないと言えます。
ただ、小学校受験は知識を詰め込めばなんとかなるというわけではなく、その知識をいかに使えるかということも重要になります。
だから、ただ単に勉強をするのではなく、家族間の会話や子供自身の経験などにも配慮して受験対策を行うと良いでしょう。