小学校受験で提出を求められる健康診断書の作成時の注意点とは?
子どもが私立小学校を受験する際には、健康診断書の提出を求められることが多いです。保護者にとっては、書類を提出させる学校側の意図や作成時の注意点など気になることも多いでしょう。そこでこの記事では、小学校で提出を求められる健康診断書について、提出させる学校側の意図、提出のタイミング、書類作成時の注意点などを解説します。
小学校受験時に学校側が健康診断書を提出させる意図
小学校受験時に学校側が健康診断書の提出を求めるのは、主に2つの意図があるといわれます。
1つめは子どもの疾患を早期に見つけることで、2つめは入学後にしっかりと通学して学習ができる健康状態かどうかを学校側が知ることです。
いざ受験となると書類ひとつでも親は身構えてしまうかもしれませんが、わが子がたとえ何らかの疾患を持っている場合でも病気が受験の選考に直接影響を与えることはないので安心してください。配慮が必要な疾患の場合には、学校内で情報が共有され必要なケア体制が整うと前向きに考えましょう。公立小学校であっても、小学校入学前には自治体が健康診断を実施してくれます。どうしても不安な場合は、私立小学校には集団での健康診断がないため各家庭で健康診断書を用意する必要があるのだと考えるとよいでしょう。
健康診断書の提出タイミング
小学校受験の際に健康診断書を提出するタイミングは2つに分けられます。1つめは健康診断書と入学願書を同時に提出するパターンで、2つめは合格してから健康診断書を提出するパターンです。ここでは、両者の特徴や注意点について解説します。
健康診断書と入学願書を同時に提出する場合
このパターンの小学校を受験するには、入学願書と同時に健康診断書も提出する必要があります。そのため、募集要項が開示され健康診断書を依頼できる病院の条件が分かったら早めに病院探しをすることをおすすめします。なぜなら、受験シーズンは健康診断を希望する受験者が多いため、すぐに健康診断を受けられるとは限らないからです。また、書類作成にも時間がかかるので、健康診断書の取得には早くても1か月程度の期間が必要だと考えて行動することが大切です。
合格してから健康診断書を提出する場合
一方、合格してから健康診断書を提出するパターンの小学校の場合は、提出期限までに数か月程度の猶予があるので時間をかけて準備することが可能です。また、子どもが通う合格校だけに健康診断書を提出すればよいので金銭的な負担も少なくすみます。
小学校受験で提出を求められる健康診断書の作成時の注意点
最後に、健康診断書を作成する際に気になる注意点についてまとめます。
どこの病院で作成してくれるのか?
保護者にとっては、どこの病院で健康診断書を作成してもらえるのかは気になると思います。まずは志望校の募集要項をよく読み、病院の指定の有無や条件が提示されていないかを確認することが大切です。健康診断書のフォーマットは学校で作成されているので、学校側が提示する条件を満たす病院であれば、基本的にどの病院で受診しても問題ありません。ただし、耳鼻科と眼科の検査は専用の検査機が必要なため、専門科でないと難しいといえます。
総合病院ならすべての検査項目を同じ病院内で済ませられるというメリットがありますが、基本的に平日の日中に受診する必要があり待ち時間が長いというデメリットもあります。学校からとくに指定がない場合は、かかりつけ医院にお願いすれば子どものことをよく分かってくれているので安心です。しかし、基本的に耳鼻科と眼科は別で受診することになるでしょう。また、受験する学校側から子どもが通っている園の園医が指定される場合もあります。
健康診断書作成にかかる費用について
費用は病院によってさまざまですが、検診費用と健康診断書の作成料を合わせると1万円~2万円前後が相場といわれています。私立の小学校は何かと出費がかかるので、健康診断書と入学願書を同時に提出するパターンの学校を複数受験する場合には、とくに金銭的負担が大きくなりがちなので注意が必要です。
まとめ
わが子が私立小学校を受験するとなると多くの場合、健康診断書の作成も保護者の仕事の一つとなります。スムーズに書類作成を進めるには、書類提出のタイミングを知り、書類を作成してくれる病院をきちんと調べ早めに動くことが大切です。この記事では、小学校で提出を求められる健康診断書について、提出させる学校側の意図、提出のタイミング、書類作成時の注意点などをまとめました。参考にしていただければ幸いです。