小学校受験対策を通信教育で行うメリット・デメリットとは?
ここでは、小学校受験対策として通信教育を利用した場合のメリットやデメリット、最適な通信教育を選ぶ際のポイントについてまとめています。小学校受験は、高校受験や大学受験のように本人が主体となって準備するものではなく、かといって中学受験ほど専門的なノウハウで固められているわけでもないため、通信教育も有力な候補になります。
小学校受験対策を通信教育で行うメリット
中学受験対策は専門的なノウハウを持つ進学塾や家庭教師を通して対策するのが一般的ですが、幼稚園児が中心となる小学校受験ではどうでしょうか。専門のノウハウを持つ教室などはもちろん存在するものの、子どもたちはまだお勉強といった概念さえ理解していないのが当たり前です。親を教師役とし、ふれ合い、遊びながら学べる通信教育には多くのメリットが存在します。
親や家族が教師役になれる
小学校受験の準備の年齢で、子どもが自らの意思で主体的に学ぶことはあり得ません。しかし、通信教育の教材を使い、身近な親やきょうだい、家族と一緒に学ぶのであれば、無理せず取り組める可能性が高まります。
費用を抑えられる
一般的に通信教育にかかる費用は高くありません。同じ期間を専門の幼児教室に通うのに比べ、費用面でかなり有利なのは大きなメリットです。また、通信教育は必要な教材類がセットになっているため、やみくもに市販教材を買いそろえるよりも安くすむ可能性があります。
時間的負担が少ない
これも費用と同じく、幼児教室や習い事をさせた場合に比べ、送迎の負担や時間的制約は少なくなるのがメリットです。もちろん、学習中は放置するわけにはいきませんが、幼児教室や習い事でも付き添いがある年齢なので、トータルの負担感の少なさでは通信教育に軍配が上がります。
小学校受験対策を通信教育で行うデメリット
小学校受験対策として通信教育を採用する場合は、注意すべきデメリットもあります。
専門的アドバイスは不足しがち
通信教育でも、指導上のポイントや教材の狙いなど、ある程度の情報は提供されますが、子どもの発達状況の見極めなど、専門的なアドバイスは不足します。しっかりと子どもの様子を観察する必要が出てきます。
試験範囲をすべてカバーできるわけではない
小学校入試では、人の話を聞く姿勢や友達との協調性など、単純な学力以外の要素も見られます。幼児教室に通わせた場合に比べると、こうした対策は通信教育ではカバーされないことがわかります。
小学校受験対策に活用できる通信教育の選び方
実際に小学校受験対策として通信教育を活用する際の、チェックポイントを紹介します。小学校受験に特化した通信教育講座はあまり多くはありませんが、以下の項目を満たしていれば、小学校受験に活用することはできます。
思考力を重視しているか
近年の小学校入試ではとくに、思考力や創意工夫の力を試すものが増えています。パズル的要素を含むような、思考力を育む教材を用意してあるかどうかは、最初のチェックポイントです。
取り組みやすいか
通信教育の場合、指導役は親や家族ですので、取り組みやすさは大切な要素になります。教育関連の知識を持つ親や、すでに上のきょうだいで経験済みなら話は別ですが、親も初めての小学校受験であれば、取り組みやすさを最優先に選ぶとよいでしょう。
難易度は適切か
難易度が高すぎると、挫折の原因になります。学びに取り組む姿勢を養う意味でも、子どもが無理なくやれるようなレベルを選びましょう。
まとめ
小学校受験で問われるのは、純粋な学力だけではありません。読み書き計算の力をつけるのであれば、市販教材でも足りますが、日常生活の常識や友達とのコミュニケーション、しつけなども自然に行っておくことが大切です。そうしたうえで、思考力を伸ばせる幼児用の通信教育を活用するのは、メリットも多いといえます。