わが子のためでも逆効果?受験へのやる気を引き出す正しい方法とは
小学校受験を控えた家庭で悩むことが多いのは、わが子のやる気をどうやって引き出すかです。いざ受験といっても、親と子どもでは温度差があるというケースも多く、あの手この手でやる気を引き出そうと四苦八苦する方もいるのではないでしょうか?そこで当ページでは、受験に向けてのやる気を引き出す正しい方法をご紹介します。
ついやってしまう勉強の強要は逆効果
親の方が受験に熱が入り、ついついやってしまうのが勉強の強要です。強要にもいろいろありますが、よくあるのは「勉強しなさい!」という言葉、子どもの頃はよくいわれたという方も多いのではないでしょうか?
こういった強要は小学校受験時だけに限らず逆効果、逆にやる気がなくなるかもしれません。
■勉強しなさいは効果がない
「勉強しなさい」や「勉強しろ」といった強要は、やる気を出す方法とはいえません。こういった言葉は、強い命令や指示に感じてしまうため、自由を奪われた気分になってしまいます。実際、子どもに「勉強しなさい」といっても、逆に遊んでしまうケースは多々あります。
最初は従って勉強しても、親がいなくなれば遊びだす、親が部屋に入ると急いで勉強しているふりをする子どももいるでしょう。小学校受験前ということで焦る気持ちは理解できますが、強要ではなく楽しみながら進んで勉強してくれる方法を模索するのが得策です。
子どもをやる気にさせる声の掛け方
わが子をやる気にさせるためには、声の掛け方を工夫しましょう。たとえば、子どもの将来について話した場合はどうでしょうか?親の話が、具体的な内容になっても、子どもが理解できるかは疑問です。仮に子どもの将来を話しても最終的には「だから勉強しなさい」という結論に至ってしまいます。
しかし、親自身が歩んできた話だったらどうでしょうか?親の場合は、すでに過去のことですが親の歩んだ道を話に盛り込むことで理解しやすい話に変わります。話を聞いている子どもも親の話を通じて将来のイメージできるようになるため、どのようにしたらいいのかを少しずつ考えるようになります。
親としてできること
親は、子どもに代わりに勉強や小学校受験ができません。そのため、どうしても「勉強しなさい」といいがちですが、他にもできることはあります。
■小学校受験の勉強方法は一緒に考える
小学校受験に挑む場合は、子どもと一緒に勉強方法を考えましょう。どのように勉強したらいいのか、どんな計画で進めるのかを一緒に考えると子どももやる気を出します。「勉強しなさい」という言葉だけを掛けて、すべてを子ども任せにした場合は、効率よく勉強は進みません。勉強時間、科目、どこまで勉強するのかなど月単位や週単位で計画を立てて勉強方法を考えるのがベストです。
また、問題集などの採点は、親の大切な役目です。子どもがいる前で採点する場合は、正解したところを褒めながら、今後の課題を交えて採点していきましょう。
■集中力を高める
子どもの集中力を高めると、自然と勉強が進みます。まずは勉強以外のことでもいいので、集中する趣味などを見つけましょう。物事に対して集中するようになれば、自然と疑問が湧き、分からない点は自ら調べるようになります。こういった集中力を身につければ、あとはきっかけです。勉強が楽しく感じるきっかけ、勉強に没頭するきっかけを見つけたときは、進んで勉強に取り組んでくれるはずです。
小学校受験の勉強を行うときは、「勉強しなさい」といった強要は逆効果になるので要注意です。こういった強要は、一番分かりやすくシンプルな言葉ですが、子どもにとってはやる気が出る方法とはいえません。ただし、子どもは何らかのきっかけがあれば、自主的に学んでさまざまなことを吸収していきます。子どもが自ら勉強するように仕向けるといったイメージで、受験へのやる気を引き出しましょう。